極悪ニューデイズガチャとレタス小説について

極悪ニューデイズ ガチャ初日。

メロスも激怒しようかというブラックなガチャ環境(関東にしかないマイナーコンビニ)(期間限定)(ランダム)(700円お買い上げで1枚)に青筋を立てながらも、関東圏に住んでいたわたしは迷うことなく出社前にニューデイズ 凸を決めた。

理由は単純。そこに野菜があるからである。

場所は秋葉原。店内はニューデイズガチャをしにきたオタクたちで賑わっていた(ガチ)。
店内には普通の商品のほかに、限定品(たぶん)のレタスを持ったアスナさんのミニアクリルスタンドが売られている。いつもはグッズなど買わないタイプのわたしであるが、800円というガチャ的にちょうどいい値段であったため即座に購入を決めた。勇んだ手つきでカゴを取り、ミニアクスタ、朝ごはん、昼ごはん、スタバの抹茶ラテなどを詰めていく。カゴの中身が約1400円になったところで、わたしはレジに向かった。

店員「〜円です。こちらクリアファイルをお付けしてもよろしいでしょうか」

ツイッターではイキっているわたしも、現実世界ではシャイなオタクだ。内心の動悸を悟られないように、しずかに頷く。

わたし「はい、大丈夫です」

完璧だ。「大丈夫」とあいまいに答えることで、「どちらでもいいです」というニュアンスが生まれる。中学時代にオタクを隠していたころの妙な癖が抜けないわたしは、「なんだかよく知らないんだけどおつかいを頼まれた一般人」を完璧に装った。実際にはアクリルスタンドを即座にカゴに入れた時点でいろいろと完璧ではなかったのだが、気が動転していたわたしにそんなことは関係なかった。

しかし、次の店員の行動に、わたしは目を疑った。

ーー1枚しかない!?

そう、店員が用意したのは銀色の袋1枚だけだったのだ。

わたしは面倒だからとりあえず2連(700円×2回)のガチャ(という名のお会計)を一気に済まそうとしていたのだが、2枚分のクリアファイルがもらえなければコンビニに700円落とした意味はまったくない。お金はたいせつなので、わたしは恥を捨てて聞いた。

わたし「すみません、そのクリアファイルって、その~…700円ごとに1枚では…?」

店員「あーこれ、《700円以上のお会計で1枚》なんです。1回の会計だと1枚しかお付けできません」

ご、極悪非道〜〜〜〜〜〜〜〜。

いや、店員さんは悪くない。悪いのはコラボ開発担当である。

しかし、わたしの顔があまりにも渋かったからだろうか、店員さんは「別会計できますよ」と言ってくれた。すみませんそれでお願いします……とわたしは「なんだかよく知らないんだけどおつかいを頼まれた一般人」のふりをするのを完全にやめてそうお願いした。羞恥心は臨界点を突破したが、まあここ秋葉原だし、もういいや。

そんな恥ずかしい思いをしたにもかかわらず、アスナさんはこなかった。

ばーかばーかと頭の悪い野次を飛ばしたかったが、出社時間が迫っていたので一時撤退。

そして、昼休み。

1時間というわずかな休憩時間を駆使して秋葉原ニューデイズに颯爽と舞い戻ってきたわたしは、ガチャを引くためにふたたび店内に入った。時刻は何時かの50分。あと5分で店内放送が流れる時間だ。

1連。爆死。

まあまだ3連だしね……。店の前で中身を確認したわたしは、鬼の形相で三度店内に入る。するとタイミングよく、アスナさんの店内放送が流れてきた。

店内放送は、アスナさんがあまりにも野菜を推しすぎてておもしろかったし、キリトさんは完全に野菜不足の人扱いされていてかわいそうだった。彼だって具のあるパスタをサラダと自分でつくって食べたることもあるのに。でも野菜不足キリトさんのために、アスナさんが野菜料理作ってくれるらしいので、いいんじゃないかなという気持ちになった。

店内放送に癒されたところで、もう1連。
爆死。

現時点で、計4連なので合計700×4=2800円。FGOのガチャで換算すると10連くらいの値段だ。たった1枚のクリアファイルのために……! とも思うが、いまだけは正気になったら負けである。ここで一時撤退して夜にチャレンジするか、もう700円追加するか決めあぐねていた、そのときーー

「なにがほしいんですか?」

突然声をかけてきたのは、年は20代前半くらい、さわやかな見目の男性だった。そして、彼のものだと思われる地べたに寝かせられた黒いリュックサックには、何枚もの銀色に光る袋が詰められている。

間違いない。ニューデイズコラボ重課金者だ。

しかし重課金者はなぜか慈悲深かった。

「よかったら交換しますよ」

「い、いいんですか~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

自引きに興味がないわたしは即座にガチャをやめ、アスナさんを交換していただいた。これは本当に運がよかった。いや。運がよかったらアスナさんが来てるはずなので、不幸中の幸い、というやつか。交換していただいたお兄さんは計16枚ほど引いたらしく「すごいですね」と言ったら「早く終わらせたかったんで」と笑った。どういうことなんだ。

無事交換が済んだ去り際、「オタ活がんばってください!」とエールを送られた。わたしが頑張ってるのはオタ活というよりアスパラ活……と思ったが、意味不明なので元気に返事しておいた。

そのあと興奮したのか間違えて反対方面の電車に乗ってしまったわたしは、逆方向に乗り換えたほぼ無人のホームで掌編の中身をチラ見した。しかし気持ち悪い笑みを浮かべる狂人になってしまいそうな一文を見たので、とりあえず仕舞い、社に帰ってからトイレで読んだ。

前置きが長くなったが、レタス小説(正式な題はついてるけどわたしは以下こう呼ぶ)の感想としては――二次創作だった。

……二次創作だった……

二回言ってしまったが、二次創作以外の何物でもなかった。しかしこれは二次創作ではなく原作なので、原作ってこわいと思った次第である。

以下はネタバレ付きの箇条書き感想だ。見てもいい人だけ見てほしい。

  • 野菜不足のキリトさんのために料理を教えにくるアスナさん……!(二次創作か?)
  • キリトさん「浩一郎君」呼び。アスナさん「お兄ちゃん」呼び。(二次創作か??)
  • キリトさんと浩一郎君、渋谷でフレンチ(!)意気投合(ここだけ原作っぽい※個人の感想です)
  • お兄ちゃん公認の仲らしいことが判明してしまった〜〜〜〜そうかそうか〜〜〜〜(二次創作か???)
  • これ時間軸いつ……???
  • 濃度の高いキリアス!!!!!!!!!!!!!!!

結論としては、

こんなの極悪ニューデイズランダムガチャのクリアファイルのおまけSSでやるな。

以上だ。

これは正直、ほしいひとが交換とか転売で手に入れてしまうのもやむなしだと思うので、野菜をテーマにれっきーにSS発注してくれたニューデイズコラボを拝むとともに、恨むとしよう。

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