キリトさんは花火師だった……ってコト!?
最近連日ブログを書いてて、ここ数年で1番サーバー維持費を活用できてる気がします。くるいろです。
フルダイブ、でっかくてすっげえ気合い入ったイベントでしたね! わたしは現地のなんと1列目で参加してました! ガチ勢みたい!
1列目って経験したことなかったんですが、炎の柱が立ち上がると熱気が伝わる距離で、出演者のみなさんの喉とかカラカラにならないか心配になりました。ステージは暑いと聞くので、いっぱいお水を飲んでほしいです。あと配信用のカメラ機材がめちゃくちゃ視界に入って、意外とでかいスクリーンの映像は見えづらかったですね。まあそっちはアーカイブで見るかと思って、出演者の方の動きとか見てました。
事前の告知でかーはらさんの半年分のスケジュールを食い潰したと聞いていたので「一体まじでなんの話する気なんだ……」と思っていたら、開幕早々!!!両片思い期のキリアスが!!!いちゃついてる!!!
めちゃくちゃ動揺して隣にいる同行者を三度見くらいしちゃいました。しかもなんか当たり前なんですけど、原作のキリアス感が濃厚!! アニメとかメディア展開のキリアスは大衆寄せに調整されちゃうんで、あんなにうんうん悩むキリトさんも片想い全盛期でウキウキアタック中のアスナさんも松岡さんと戸松さんのお声であんまり拝見したことなかったような気がしますが、今回お目見えできて本当に……本当によかった……。
キリトさんがアスナさんの誕生日(確信はない)を前々からアラームセットして6時に起きたのも、プレゼント選ぼうとして悩み散らかすのも、「本人に直接聞いてみるか」って家突撃するのも、無茶振りに応えて花火打ち上げてるのものも、高濃度の原作キリアスでしたね!時系列は例によってへんですが、まあプログレ経たverかなと解釈しました。
特にわたしはオーディナルスケールで100層ドロップ最強武器で無双するキリトさんのことを密かに花火師と呼んでいたので、まさかこんなところで花火の伏線が撒かれるとは思ってませんでした。現実世界に帰ってからもふたりで打ち上げ花火を楽しんでほしいです。
アスナさんがパーフェクトリィにストーカー被害に遭ってるんですけど、家から出られない理不尽を嘆くのではなく、現状を呑み込んで攻略しようとしている姿が本当にアスナさんらしい。でも普通にクラディールには通報されてほしい……。
あと原作1巻や圏内事件と異なる点として、2人が25層の別離の匂わせをするの最高でしたね。25層別離匂わせとキズメルとの別れ匂わせはME17「うわさの副団長さま」や「シュガーリィ・デイズ」ユナリンの最新刊などでしか拝めない貴重なプログレ前提の最新時系列解釈の雰囲気なので、めいいっぱいこの空気を吸っとこうと大きく深呼吸しちゃいました。
パンフレットのかーはらみき対談に「キバオウが大変なことになってしまう(25層)までは書きたいですね」という言及があってホンマかいなと思いましたが、マジでやるなら頼むぞ……たのむ……。
誕生日を結局なんでキリトさんが察せたのかわかりませんでしたが、いつかどこかの時空で補完されるとよいな!ないならこっちで勝手にやっときます!
フルダイブ脚本、いくつかのキャラは誕生日を軸に話を展開してましたね。Twitterでかーはらさんが各キャラ誕生年月日を確認してたのはこれのためかと思いました。
余談ですが特典小説「七日目」でキリトさんが住基ネット見なくても誕生日で直葉と血が繋がってないの気付けたじゃん!て言及があって「お、気付いたか!」とびっくりしましたが、多分ここで情報集約してた流れなんでしょうね。指摘してくれてた方々、ありがとうございます。
他のキャラのストーリーもかなり面白い内容でしたね。リーファとシノンの【じつは同い年コンビ①】(②はユウキとシリカ)が警察官、剣道場再興っていうそれぞれの夢を語ってたのとか、リズとシリカの出会いがようやく描かれたのもよかったですし、エギルとクラインの大人の話もそんなの知らないよ!?て情報てんこ盛りで面白かったです。エギルとクラインがキリアスに大きな恩を感じてる話とかね。
特に印象に残ったのはアリスとユイの話。ユイとキリアスが対等ではないということはずっと前から気になっていて、わたしはユイちゃんが【お役立ちAI&気の利くかわいい娘】という立場で描かれ続けるのちょっとヤだなと思っていたのですが、ユイがキリアスの寿命が来ても自らに同じ死は訪れないAIであることに恐怖を抱いているとはっきり描かれたのは、彼女の意志を感じられてよかったですね。
結局アインソフィアの話でモヤモヤすることになるんですが、ここでアリスとユイというふたりが共通項を見出して、お互いの存在に少し救われるのかなりよかったです。
あとTwitterでも描いたんですが松岡さんの演じ分けがすごくて、ユージオの誕プレを迷わずパパッと買ってきてさっと「来年」の話をするキリトさんの心の余裕がある陽キャ感が、アインクラッド時代のキリトさんのナイーブな感じを手前でやってくれていたのでより引き立ちましたね。
声優さんの生演技はやっぱり凄くて、悠木碧さんの1人ボイスメッセージ語りとかも演技力をまざまざと見せつけられました。
まあなので総合するとかなりフルダイブ書き下ろしストーリーは「よかったね〜!!」という感じなのですが、光の感想があれば闇の感想もあるので、続いてモヤモヤポイントに行きましょう。
まあこれは脚本というより存在そのものですが、ミトはやはりちょっと色々モヤリが多かったですね。レイさん呼びがいきなり登場したのはちょっと面白かったですけど。ゲーセンで格ゲーとかやってたような孤高キャラの女子中学生がトラウマをきっかけに生産職に転向して裁縫スキルを磨いて仕立て屋をやってるの、めちゃくちゃわからん……。しかもアスナさんの親友ポジ、お姉さんポジ、彼氏ポジ、相棒ポジを全部ちょっとずつ奪うので、既存のアスナさん周りの関係が好きな人から全然好感が上がらないという不遇なキャラクター設定。キリトさんのこと面と向かって嫌いと言い放ったのに、キリトさんのコート制作者に突然なってるのどういうことなんだ。百合的にも男女ハーレムものとしても解釈できない……。もうあんまり既存のキャラたちと絡ませないでくれ〜と思いますが多分無理ですねこれは。またソードアート・オンラインに新たな歪みが生まれてしまった……。ミトに恨みはないんですけど、まあ流石にちょっとなと。
あとやっぱりアインソフィアですね。
あ、アインソフィアの話の前にアスナさんのほっぺつねって現実か夢か判定しようとするキリトさん見ました? マジで信じられない。夢の中でまでナチュラルにいちゃつかないで!!!!!!ほにゃ、てなるアスナさんかわいかった……。
話戻してアインソフィアは、すべてのフラクトライトが集まる場所らしいですが、この設定を聞いてこれまでのモヤリの正体だった川原礫の死生観をほんの少し理解したような気がしました。
わたしはハガレンとデスノートに自身の死生観を作られたクチなので、「どんなに望んでも死者はもう一度会うことはできない/死んだあとは無になる」という前提がが自分の中でかなり強固にあります。幽霊とかゾンビとか妖怪とか原理上死人が復活するパターンのお話も、生者と明確な境界があるタイプの死生観を好んでいます。
川原さんは結構死の扱いが軽いというか、喪失を描くわりに簡単に復活させたりしますよね。ユウキとユージオはあんなにきちんと喪失の痛みを描いたんだから、死んでからも都合のいいタイミングだけ登場してしまったら、喪失が薄らいでしまうよなあ……とUW最終展開については思ってたんですけど。
多分、あの人は仮想世界というバーチャルワールドに究極的にはそういう魂が永続的に行き来できる空間――アインソフィアみたいなものを求めてるんじゃないかな〜〜と今回思いました。
「魂は旅をする」とか「もう一度必ず出会う」とか、頻出する死の先のポジティブな意味の言葉の羅列をふんわりとしか受け止めてなかったんですけど、アインソフィア的な発想前提にすると「おえーなるほどな」と思えるというか。死の先には絶対的な断絶でも無でもなく、魂の辿り着く場所があってみんなそこで会えるみたいな、バーチャルワールド的な死後の世界を将来的に手にすることで生死の概念を超越するという死生観を、まあ、信仰してる……のかなと思わざるを得ないですね。
もしかして、究極の寂しがりやさん!? わたしは死んだものは死んだままではあるが、遺るもの、託すものはあると思いたい派なので、わりと川原さんと死生観癖は噛み合わないんですけど、そう思うとこれまで描かれてきたモヤモヤポイントがかなり解決するなと思って、あのシーンはかえって客観的に見れました。
いやー色々思うところがありすぎて、ライブの話までぜんぜん紙幅回せないですね。以下、簡単にライブパートの感想まとめます。
梶浦さんのライブは何度か行ってるんですけど、他の方の生歌ライブはほぼ初! 映像と演出と演奏すべて非常に面白く&懐かしく聴けました。このイベント、MCがぜんぜんなかったので、初のMCが梶浦さんだったのはちょっと面白かったです。すごい風で譜面めくれてて大変そうでしたけど……!
※神田さんの話がありますので、見たくない方は飛ばしてください※
【ここから】
アーカイブ、先にユナのライブだけ見たんですけど、AR演出すごいですね。会場では左右の画面に多分同じ映像流してたと思うんですけど、上見上げる形になる位置だったんで見るのかなり大変でした。いつか本当にマジカルミライみたいな感じで本当にユナがステージで歌うのを見れると良いなー。
こうすると本当にユナというAIアイドルがここにいるんだと、我々は本当にユナに向かってペンライトを向けてるんだと思えて、同時にどうしても声を吹き込んでくれた、ユナの歌声になってくれた、いまはもう居ない神田さんのことを一緒に思い出さざるを得ませんでした。
そういう感傷はグロテスクだと思います。ユナと神田さんを同一視したくない。物語として消費したくない。でも、ユナが大勢の人の前でこうして歌ってくれたから、まだ神田さんの歌声を生かしてくれていると――そういうふうに、思ってしまいました。すみません。でも本当はもちろん、梶浦さん率いるFiction Junctionと神田さんとでのライブ、見たかったですね。
【ここまで】
そして蒼穹のファンファーレ。マジでありがとう梶浦さんのソードアート・オンライン高濃度イメージソング。MVもめちゃくちゃによかったしライブ前にかなり聴きましたけど、ライブは!! 春菜るなも参戦した9人バージョン!! すごい!! 情報量!! ぜんぜん歌に関する語彙力がないんですけど、めちゃくちゃ圧倒されました。これは本当に現地で聴けてよかったな……。
ふう。感想文としては最長な気がするけどこの辺で締めましょうか。まだ細々思ったところはあるんですが、もし時間あればアーカイブ期間中に実況とかしようかな?と思います。
色々言いましたが、川原さんも声優さんも歌手や演奏者の皆さんもフルダイブの準備頑張った公式関係者もイベントに参加したわたしたちもお疲れ様でした!!! 次の10年があるなんて恐ろしい限りですが、どうか皆さん、これからもお体に気をつけてお過ごしくださいね〜〜!!!