長かった……ようやく……ようやく君に会えた……。
というわけで、みんなが首を長くして待ち望んだSAOP7巻がようやく発売されました。
キリアスは時代や世界によって関係性が結構違っていて、そのどれにも代えがたい魅力がありますが、プログレキリアスの魅力はなんといっても付き合っていないということです。これで!付き合っていない!!マジ!?仲良すぎ!?もしかして付き合ってる?(以下、無限ループ)
さて、ご存じの方が多いとは思いますが、SAOPは6巻まで九里先生のブログでWEB連載してから書籍化という流れでした。そのため連載企画をやっている間は何千文字かが不定期に(しかしかなり高い頻度で)更新されて、そのたびに騒ぐのがわれわれの恒例行事だったのですが、映画化の影響か今回WEB連載はありませんでした。
ぶっつけ本番で……大量のプログレキリアスを浴びる……。
そんな経験はキリアスにハマってからしたことがありません。大丈夫なのでしょうか。読んだ後ひとりで踊りだしてしまわないでしょうか。
期待と不安を抱えながら発売日前日にkindleで予約購入をしておきました。
余談ですが我が家は家にSAOオタクがいるので、普段は彼の読後、わたしに順番が回ってくるのですが、今回ばかりは待ちきれないので電子書籍で読んでしまいます。
三年ぶりのプログレ新刊には、踊り出してしまう以外にもうひとつ、小さな不安がありました。それはこのままではイチャイチャがインフレして付き合ってしまうのでは?ということです。
誤解のないように申し添えておきますと、プログレキリアス付き合ってるかもifは個人的にはめちゃくちゃ好きです。しかし、原作のプログレキリアスは前述の通り「こんなに好きなのに付き合ってない」感が保たれていてほしいし、好きだと言い切れない距離感が好ましいと思ってしまいます。
しかもプログレ6巻の時点で、ふたりはなんと全裸で抱き合う仲になってしまいました。キリアス本人は「誤解だ!」と言ってはいましたが、全裸で抱き合ったら次はセックスするくらいしかやることがないです。どうしよう!(?)
しかし今回のプログレキリアスは、全裸で抱き合う次の過激な接触は起こりませんでした。それどころか、いままでのインフレ具合が嘘のように、穏やかである意味中学生らしい恋模様が描かれていたのです。
多分過去一穏やかなプログレキリアス
キリアスが今回攻略するのは第七層。カジノで渦巻く陰謀とキャンペーンクエストの冒険が主な内容になります。
キリアスはごはんを食べたり、軽口を叩いたり、きれいな景色を見たり、一緒のベッドで眠ったり、周りの人々にからかわれたりします。
一応カジノの話とかキャンペーンクエストの話とかしてますが、個人的には6層よりはるかにキリアスしか出てきていない印象です。(6層は、フォールンエルフ急襲からボス戦までがちょっとごちゃっとしてたし長かった印象)
一方で、キリアスの関係性を試されるような大きなハプニングは起きません。主武器をなくしたりしないし、PKに殺されかけたりもしないし、コンビ解散を迫られることも、全裸で間違って抱き合っちゃうこともない。そこにあるのはふたりが当たり前になってしまった相手を大切に想う感情だけです。
カジノシティ・ウォルプータに行く道すがら、暗くなる前に街に辿り着きたいから定点狩りを切り上げようとキリトさんは言います。
アスナさんに「なんで?」と聞かれて「夕陽に照らされるウォルプータの街がとても綺麗だから」とは言い出せずにキリトさんは適当に誤魔化します。
ここ、とんでもなくないですか。
アスナさんに綺麗な景色を見せたら喜んでもらえるだろうなと考えて定点狩りを切り上げる。そんなことを、ソロで身勝手な己の強さにしか興味なかったビーターさんが自然に提案しているなんて。
相手の喜ぶ姿を想像して自分の行動が変容するの、愛でしかない。とってもよかったです。
街に着くとトレヴィの泉に似た噴水にアスナさんがコインを2枚投げるシーンがあります。
即物的なキリトさんは「何も2枚も投げなくても」とか言ってるのですが、なんでも本物のトレヴィの泉にはコインを投げる回数で叶う願いが変わるとされているそうです。
は!もしや……! トレヴィの泉に行ったことあるけど工事中でコインを投げられなかった私は、早速Googleで検索しました。以下、Wikipediaの引用です。
コイン1枚だと再びローマに来ることができ、2枚では大切な人と永遠に一緒にいることができ、3枚になると恋人や夫・妻と別れることができると言われる。 3枚の願いはキリスト教が離婚を禁止していたという歴史の名残りである。
2枚!!!!!!!!!!!!!!!!!
大切な人と永遠に一緒にいることができる……!!!!!!!!!!!!!!
アスナさん〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!
マジでこのまま結婚するんですか???そうなんか???
Google検索できないキリトさんに真意が伝わらないままなのめっちゃいいですね。照れ隠し。かわいいかわいいアスナさん。
このようにキリアスは決定的に好意の感情があることを言わないまま、精神的な結びつきをいっそう強固にしていきます。
シュガーリィデイズで「当時互いに特別な感情が既に存在していたとしても、頑なにそれを認めようとはしなかった」とキリトさんが懐古していたところのそのままの温度感。死人が出てしまいますね。
「コンビ解消の予定?ないけど……」とか呑気に言ってるいるけれど、あとたぶん一ヶ月後ちょいでコンビ解消しなきゃならなくなっちゃうことを我々は知っています。
キャンペーンクエストは作中時間であと2〜3週間で終わるだろうとキリトさんが予想してましたが、キリアスがキャンペーンクエストを終えたら心に深い傷を負ってしまうことを我々は知っています。
嵐の前の静けさという表現が的確なのかちょっと微妙ですが、プログレキリアス第七層(上)はいまは凪の状態だなと思います。
同衾や接触といったちょっとした(?)ハプニングがもはやハプニングではなく、当たり前のままで、ご飯を分け合ったり、軽口を叩きあったり、回復結晶をパスし合ったりして、互いへの想いが深化していくフェーズなのです。
尊いね(語彙)。
キリトさんは今回全体的にアスナさんを見ながら愛おしく思っている箇所が多くて、個人的にはあのアスナさんの後ろ姿を見つめている挿絵が優勝しています。
カワイイーーーーーッッッ

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