不安を呼ぶユナリンⅦの超ネタバレする感想

ミト、アシュレイだった!!!!!!!!!!!!!!!!

おもしれーよな、わたしも笑ったよ。
しかも後付け設定じゃないらしい。

『ソードアート・オンライン28 ユナイタル・リングⅦ』が前巻から一年八か月ぶりに発売されました。
今巻は、発売前から物議をかもしていました。なぜか。
劇場版オリジナルキャラクターのミトが登場すると、あらすじで匂わされていたからです。

プログレ劇場版で登場したアスナの親友・ミト(兎沢深澄)というキャラクターは非常に複雑な経緯を持ったキャラクターです。
映画化に伴い作られたオリジナルキャラクターなのですが、その割に映画の脚本が原作通りなので、絶妙に原作のキリトとアスナなどの既存キャラクターの役割を奪うポジションになっており、それが一部の界隈からは不評でした。かくいう私も、ミトのことをあんまり好ましく思っていません。

そんなキャラクターが原作に逆輸入されるとなったら、そりゃ大騒ぎです。

川原礫という作家は過去にも数々の原作上の歴史改変を行ってきた悪癖があり、大きなところで言うとアニメ用に書き下ろされたエピソードから始まったプログレがいつの間にか正史ルートになったりしています。だから、圏内事件のころに「NPCレストランにアスナと入るのは初めて」と書いてあるのに、プログレではアホほどいっしょにご飯に行っている――みたいな矛盾は、もうすがすがしいくらい堂々とやってのけるわけです。

もちろん、低層からキリアスが一緒にいたというのは私にとっては都合のいい改変なので、受け入れられました。オーディナルスケールの映画後に、オーグマー事件があとがきでの説明だけでなんかあったことになっていたのも、まあ些末な範囲なのでいいでしょう。

しかし映画版のミトの登場は、メインキャラクターたちの――とりわけアスナさんの、根幹を覆すことになります。
さすがに原作の設定面を多少変更しないと逆輸入できないのでは――そうやって変えられた原作を受け入れられるのか――さまざまな不安を抱え、そして、読みました。

ミト、アシュレイでした。

ウケる。どういうこと?

アスナさんがミトとアルゴといっしょに撮った写真をキリトさんに送って「ああー、これはアシュレイだ」となってるの、何?(笑)
「再会できてよかったな」じゃあないんだよ。自然に受け入れんでもろて……。

知ってるひとは知ってると思いますが、じつはアリアの入場者特典(たぶん)とアリアの円盤特典には、アシュレイがガッツリ登場してます。
もちろん、ミトじゃないです。
あとがきによると、ミトは二代目らしい。
え、アシュレイ、世襲制なの!?

あんまり笑わせないでくれるかな。

フルダイブのミトパートでは、ミトがアシュレイのことを「レイさん」と呼ぶシーンがあります。
よってアシュレイがミトの師匠的な立場になったのだろう……ということはまあ推測できていたのですが。

お前がアシュレイになるのかよ!!!!!

予想外の展開すぎる。斜め上を行くことで、なんか、許された感じになっている!!!!!

一体、どういうことなのか。ここで川原礫のあとがきの一部を引用します。

いままでインタビューなどでは「今回の映画を制作するにあたり、アスナのリアル親友ポジションの新キャラクターを登場させたいという要望を受けて設定を作った」と答えてきましたが、実はまったくのゼロから生まれたわけではありません。
8巻に収録されている中編『圏内事件』に、アシュレイという凄腕の裁縫師プレイヤーが、名前だけですが登場します。彼女には、《アスナと現実世界でも友達だった》《アスナがキリトとのコンビを解消し、精神的に辛い時期の支えになっていた》という設定がweb版から存在し、いつかそれを踏まえてアスナとアシュレイの話を書きたいと思いつつも実現できずにいたのですが、劇場版プログレッシブに新キャラクターをと言われた時、真っ先に思い出したのがアシュレイでした。そこで、改めてアシュレイの設定を土台から作り、肉付けしていって、そして生まれたのがミトというわけです。

――『ソードアート・オンライン28 ユナイタル・リングⅦ』あとがきより

し、しらね~~~~~~~~。

いや、アシュレイが原作でかなりの古参キャラなのは知ってたけど、そのweb版の設定は知りませんでした……すみませんでした……ハイ……。
じ、じゃあミトはさあ、もっと裁縫が好きそうなそぶりを見せさいよ!
なんで格ゲーやってるとこしか描写がないわけ!?
ゲーム内で裁縫に目覚めたってこと!? べつにいいんだけど戦闘職から唐突すぎない!??
――と、劇場版のプログレに対するミトの描写の文句は尽きないのですが、本筋と関係ないので一旦置いておきましょう。

そして、ミト=アシュレイという衝撃の事実が面白すぎて一旦脇に置かれていたのですが、ミトがエテルナ女子からの現実世界での友達のくせに連絡できていなかったのは、親が勝手に携帯解約しちゃったからでした。こ、こども! 急に中高生!

いくつかの要素を除き、ミトの遍歴はめちゃくちゃマイルド(?)になってます。
川原礫のあとがきに加え、わたしからいくつか箇条書きで補足します。

▼あとがき
【ミト】
SAO初期にアスナと出会わず、当然ネペントの森でアスナを見捨てもしていない
・一層、五層のボス攻略に参加していない

▼くるいろ補足
・《格ゲーをやってる姿を見られた》までは映画と同じ。その後ミトはシティホテルラウンジでアスナに高級なお茶を奢ることで、格ゲーをやってたことを口止めしてる。
・《SAOの存在をアスナに教えた》のはミト。ただし、アスナをゲームに誘ったわけではない
・アスナから「SAOに入ったのはミトのせいじゃない。ミトと友達になってなくても、あの日ナーブギアをかぶってたと思う」との発言あり。

べ、べ…………
別人……………………(小声)。

いや、キャラ性は一緒なのかもしれないけど、映画とあまりにも違うがそれはええんか?
まあ、わたし的にはいいけど…………。

というわけで、【セーフ】でした!!!!!
おめでとうございます!!!!!

いや、これもセーフじゃないよ判定のひといるのかもしれないけど、私的には全然、アスナさんの人物像の否定になってないので、アリでした。
は~~~~よかった~~~~。

あと、SNSで言い訳せずに小説本編で語ろうと思ってた礫も成長したね。今日は礫にもビスケットをあげよう。
結局あとがきで言い訳めいてる気がしないでもないけど、昔はなんでもかんでもSNSに書いてたからね。
web版アシュレイのくだりは二年間もよく黙ってたよ。

そんなわけで、懸念事項についての初見感想は以上です。おつかれさまでした!

以下、簡単に全体の感想をば。

じつは今巻、ミトだけじゃなくてイーディス(アリブレオリキャラ)も逆輸入されておりまして、ただ私がSAOのゲーム展開に非常に疎くて途中まで「ん……?こんな人いたっけ……?」と読み飛ばしてました(笑)。pixiv百科事典見た感じ、逆輸入はファンから歓迎されてそうだった(所感が雑)。

全体的にはアンダーワールド周りの話が進んだんだと思うんだけど、なんかやってることがデカすぎて何が進んだのかわからなかった……。あ、でもファナティオが復活したのか。本当に天命凍結、私の死生観とマッチしてなさすぎて苦手すぎる。『7SEEDS』みたいな合理性と理不尽さがない限り、同時代を生きてるひとたちを置いて天命凍結するのさあ……グロいやん……。セルカまではギリ許せたけど、ロニティ含めてこの先全員にモヤモヤしそう。ここは仕方ないですね。

珍しいところで言うと、彰三がめっちゃしゃべる!
アスナさんが「パパ」呼びで彰三を篭絡して車でラースまで送ってもらうの、めっちゃウケた。
でもラースは訴訟してもいいと思うよ、パパ……。

キズメルの件は一瞬触れられたけど「忘れてないよ~」程度でまったく進まなかった。まあそうだろうとは思ってた(笑)。

アンダーワールド内のキリトさんが不穏な動きを見せてて、なんだろうこれ、もしかして星王の記憶取り戻したりすんのかな。
星王キリトさん、わたしのなかにイマイチまだ馴染んでないので、あんまりテンションは上がらないけど、キリトさんが苦しんでそうだったからよかった(ひどい)。

そう!!!
そして今巻イチオシは、なんといってもエオラインが攫われてしまったキリトさんのモノローグ!

「自分が見下げ果てた慢心野郎だったことを認めた。」!!!!!

見下げ果てた、慢心野郎!!!!!??????

「鍍金の勇者」的な自己卑下バリエーション語録、まだあるの!?

どこまでも自分の力に慢心し、力が不足したときに見下げ果てるじゃん……。
何でこのひとはいつもこうなの……???
ここまでいつもこうだと、お姉さんかえって面白くなってきてしまうよ。
面白がってごめんね…………キリトさんは一生懸命なんだもんね…………。

キリアスは今回はあまりない。
横抱きキャッチと、何も言ってもないのに謎飯の購入にアスナさんに釘を刺されるキリトさん、あとアスナさんのLINEのアイコンがかわってふふってなってるキリトさんがよかった。

個人的にはアスナさんの紅茶エピと、アルゴのリアルネーム「朋」を地の文で自然に使うところに興奮したかな……(特殊)。

あ!! あと誰も触れてなかったけどシリカの誕生日まで時系列は進んだ!!!
なげ~~~~よ!!! ていうかシリカの誕生日誰か触れてあげな!!!

一日一巻ペースなんだよな、ユナリン……。
キリトさんの誕生日まであと三巻かあ~~……。

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